〜 プロローグ 〜蛍光の紅い数本の線を描いている小さなモノが動いていた。 ソレは、定められた位置にとどまっているようにも見えた。 ひとつ、ふたつ、みっつ・・・・・・。 全部で五つ。 五つのモノからつむぎ合うように蛍光の紅い線が直線、曲線に走っていく。 上からみれば、星型だ。そして、周りに二本の円が描かれ、星型と円の間に奇妙な文字が複数描かれていた。 人間界には忘れられている伝説の禁じられた・・・・・・《魔方陣》であった。 何故、禁じられた《魔方陣》が今になって発動しているのか? 《魔方陣》の前に佇む人物の姿によって作られたのだろう。 黒いローブで羽織っている姿が大きく両手を広げ、その者は人の声ではなく、特殊な聞きなれない声を発していた。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 もし、この場に他の人がいたとしたら、不気味な声に聞こえただろう。 それほどまでに、奇妙なそれでいて恐怖の声だった。 声が途絶え、《魔方陣》から血の色の小さな光が複数発せられ、だんだんと大きくなっていく。 血の色の光から黒い爪のような手がゆっくりと這い上がっていく。 時間をかけて《魔方陣》から這い上がってきた者は、黒いローブの者よりも遥かに巨大な姿をしていた。 紅い血のような色の二つの瞳がゆっくりと自分を呼び起こした者を見下ろしていた。 <ワレラノ封印ヲ解キシ者ヨ。礼ヲイオウ。ソナタノ望ミハ?> 背筋が凍ってしまいそうな冷たい声が響いた。 ローブの者は恐れた風もなく、憎悪のこめた声で答えた。 「――――――――――――――――――――」 <・・・・・・ヨカロウ。ソレガソナタノ望ミナラバ、カナエテヤロウ> 承諾の言葉を受けたローブの者はそのまま声を発することなく、自らの身体が塵となって崩れていく。 禁じられた《魔方陣》を発動させた見返りとして、普通の人間には耐えられなかったのだろう、形すら残すことなく・・・・・・。 崩れていくローブの者を無感情で見下ろしていた赤目の者は何を思ったのか・・・・・・。 小さな音すら発することなく消えた瞬間に、跡形を残さないように、崩れていく。 そして、地上に再び災いが起ころうとしていることを、まだ人間たちは気づいていない・・・・・・。 後書き・・・ ふぅ、やっぱり、文才がないな。ホントに、文章書くの苦手だわ。 でも書いてみたいんだっ。 ・・・・・・・・。 まぁ、なんとかなるか。 指摘部分はいつでも聞きますので、メールでお知らせください・・・。 |